大型2重収束セクター磁場質量分析計により最高の感度、質量分解能を実現したSIMS装置(イオン顕微鏡) IMS 1280-HRの後継機種となります。地球・宇宙科学に関連した広範囲なアプリケーションに対して類い希な能力を発揮します。安定同位体を利用した地質学的な追跡方法、鉱物の年代測定、微量不純物の存在確認、多数個の微粒子のスクリーニングと解析、等々、です。KLEORAは、ウラン-鉛法年代測定の機能に特化した装置であり、IMS 1300-HR3から不要なオプションを外したものです。
ローレンツ半径1270mmの大型2重収束セクター磁場質量分析計、並びに二次イオン光学系の最適化により、M/ΔM=20,000以上の質量分解能においても十分な二次イオン透過率を達成しました。IMS 7f-Auto同様に投影モード、走査イオンモード両方に対応しています。 検出器に最大5種類の二次イオンを同時取得できるマルチコレクションシステムを選択でき、多種多様の同位体比測定を極めて高精度にかつ短時間行えます。
高輝度なRFプラズマイオン源を新たに採用、従来機と比べて酸素イオン(O-)輝度が1桁以上改善され、1μm以下の空間分解能でイメージングができるようになりました。 更にメンテナンス性の改善、並びにビーム安定性も改善されました。
7f-Auto同様のシステムで、一つの試料ホルダーのみならず、ストレージチャンバー内の最大6つまで、チェーンアナリシス(自動分析)の対象となります。これにより、チェーンアナリシス、あるいはリモート分析時のスループットを飛躍的に向上できます。 さらに、IMS 1300-HR3では、試料ホルダーのZ方向移動もモーター駆動に対応しています。